決済金融機関が米国系以外の銀行であればカードで支払い可能
海外旅行へよく行く人の中には、予算の支払いをすべてカードで済ませて、後日自身が所有する金融機関の口座から引き落とされるようにしている人が少なくありません。もちろん、キューバ旅行においてもこのような予算の使い方は可能です。ただし、キューバ旅行でカードを使用する場合は、持っていくものには注意しなければなりません。
キューバ旅行中に使うことができるカードは、国際ブランドがついているもので、なおかつ決済金融機関がアメリカ系以外の金融機関となっているものに限られます。日本国内で発行されたカードも、この条件を満たしていればキューバ旅行中に使うことが可能ですが、使用可能な国際ブランドに日本うまれのブランドは含まれていないので注意が必要です。
このような対応になっているのは、アメリカとキューバが1961年以来、国交を断絶した状態を続けていることに起因しています。仮に関係が改善されて経済交流がさかんになれば、アメリカ系の金融機関で決済が行われるカードの使用が認められる可能性はありますが、2020年の時点で全く関係改善の兆しが見られず、この状況は当分続きます。
カードを使える場所は限られるので現金は多めに持っていこう
キューバでは条件つきで予算のカードでの支払いが可能ですが、実際にキューバ旅行へ行くときは現金を多めに持っていたほうが良いです。その最も大きな理由は、予算のカード決済に対応している施設が限られている点にあります。首都のハバナではカード決済が可能な店舗がいくらか見られますが、その他の地域では現金が無いと買い物や食事、サービスの利用ができない場合が多いです。
カード決済ができると、お金をあまり持ち歩かずに済むようになり、万が一財布が盗難にあっても金銭面の被害を少なく抑えられますが、対応している施設が少ない状況では現金を多めに持たざるを得ません。
また、キューバ旅行で予算分のお金を持ち込む場合は、両替についても知っておく必要があります。キューバ国内では、米ドルやユーロから兌換ペソに両替できる場所は多く存在しますが、日本円を兌換ペソに両替できる場所は、空港など非常に限られています。キューバ国内で現金を持ち歩く場合は、空港で日本円を両替するか、渡航前に日本円をいくらかドルかユーロに両替しておきましょう。
まとめ
キューバ旅行の予算はカードでの支払いが可能ですが、使用できるカードはアメリカ系ではない金融機関で決済が行われる主要な国際ブランドのものに限られています。日本生まれの国際ブランドは非対応なので、それ以外のブランドのカードを持参しましょう。
ただし、カード払いが可能とはいっても、実際に決済に対応している施設はわずかです。キューバ旅行をするときは現金を多めに用意し、出発前に日本の両替所で一部を米ドルかユーロにかえておくか、キューバ入国後に空港で兌換ペソに両替をしておきましょう。